開発日誌

素材

[ 天下御免!からくり屋敷 ] [ テクニック ] [ 素材 ] お行儀良く寝ましょう

2020-08-09 22:48:30

和風マップチップの豪華なお布団って、横に2マス分ありますね。

ここに一人を寝かすと、布団の左右どちらかに寄ってしまって、見栄えが良くありません。

そんなにこだわらなくても、という気もしますが、シリアスなシーンでは、そういう突っ込み甲斐のある部分はできるだけ避けた方が無難です。

というわけで、ちゃんとお布団の真ん中で寝てくれるように直しました。

具体的にどうしたかと言うと、専用のキャラクターチップを作って対処しました。

専用キャラチップは、横幅が通常の2倍になっており、そのうち左右どちらかにキャラを寄せた形にしています。

キャラクターチップは置いたマスの下端中央が基準になるので、こうすれば布団の中央にキャラを寝かすことができます。

しかし、ここで問題がいくつか。

2マス分の布団のうち、イベントが設置されているのは左右どちらかだけになるので、このままだと話しかけたりした場合に片方でしかイベントが発生しませんし、反対側から話しかけようとすると顔の半分を踏んづけてしまうことになります。

というわけで、もう片方にも通行不可の空のイベントを設置して、同じイベントが発生するようにしました。これだとセルフスイッチとかは使えなくなるので、スイッチやコモンイベントを多用することになりますが。

これでちゃんと布団の中央で寝てくれるようになりましたが、今度は目が開いたままなのが気になってきました。

特に死に別れのシーンなどでは、「目を開けてくれ!」などの台詞も飛び出しているのに、キャラは目が開いてるじゃん、というのもオマヌケな感じです。これはキャラチップを加工して、閉じた目のキャラ画像にしました。この程度なら何とかできます。

さらに、フキダシアイコンは元のマスが基準になるので、このままだとずれて表示されてしまいます。

これはスクリプトを作って対処しました。相変わらずRPGツクールVX用ですが、スクリプトを公開します。

指定した番号の変数にX座標・Y座標の調整値を代入しておくと、その分だけフキダシアイコンがずれて表示されるようになります。X座標だけで十分でしたが、ついでなのでY座標も調整できるようにしました。表示後に変数の値を0にするのを、忘れないようにしてください。

質問やアドバイスなどはコメント欄まで、お気軽にどうぞ。素材利用条件などについては、このサイトについての「提供素材について」の項目などをご覧ください。

簡易な実装なので、いくつか制約があります。

調整は同時に表示されているフキダシアイコン全てに適用されます。特定のキャラのフキダシアイコンのみを調整することはできません。また、調整値の変数はフキダシアイコンが消えるまで保持しておかないといけません。「フキダシアイコンの表示」コマンドの直後で調整値の変数を0に戻すと、調整値が反映されなくなってしまいます。必ずフキダシアイコンが消えるまで待ってから、調整値を戻しましょう。

うーん……。

最初はお布団の真ん中でお行儀良く寝かせたいだけだったのに、一つを直したことによって連鎖的に他の部分も直す必要が出てきてしまうという。まさに角を矯めて牛を殺す状態になるため、ある程度のところで割り切るのが必須だと思いました。

[ テクニック ] [ 素材 ] [ プラグイン/スクリプト ] 重要語句の色を変える

2020-07-21 01:19:33

メッセージの中でキーワードとなる言葉――人名やアイテム名などは、色を変えて目立たせてやると、プレイヤーが見落としにくくなるので親切です。

特殊文字の\C[n]で文字色の変更ができるので、キーワードの手前で特定の色に変更し、その後で元の色に戻してやれば、標準でも特に難なく実現可能です。

しかし、何番が何色なのか分からなくなったり、後で色を戻し忘れたりで、実際にやるとなるとけっこう面倒くさいし、間違えやすいです。

というわけで、特殊文字を拡張して、重要語句の文字色変更を簡略化するスクリプトを作りました。

相変わらずRPGツクールVX用ですが、VX Aceでも多少の修正で動くようになるはずです。やっていることは単純なので、MVでも同様にプログラムを組めば動作すると思います。

「文章の表示」の中で、 <●テキスト> のようにテキストを <● > で囲むと、その部分の文字色を手軽に変更することが可能です。

●には語句の種類に合わせてアルファベット1文字が入り、以下に対応させています。

<N > 人名
<P > 地名
<E > モンスター名
<I > アイテム名
<S > スキル名
<K > その他の重要語句(なんでKにしたのかは忘れた)

これによって、人名は赤色、アイテム名は黄色のように、タイプに応じて色を変えることができるので、よりいっそう分かりやすくできます。

色はスクリプトの中の\x01[3]などの数字を変えればOKです。また同様にすれば、新たな語句タイプを設定することも可能です。

質問やアドバイスなどはコメント欄まで、お気軽にどうぞ。素材利用条件などについては、このサイトについての「提供素材について」の項目などをご覧ください。

[ 天下御免!からくり屋敷 ] [ 素材 ] 富士は日本一の山

2020-06-28 17:20:09

久しぶりにフィールドマップを作っています。

以前と同様に日本地図を模したマップで、今回は大坂城を中心に西は九州、東は関東までの範囲が入っています。前回は三河あたりまでが範囲でしたが、今回は関東地方までが範囲ということで、必要になってくるマップチップがあります。

それは富士山!

やはり日本のマップを作るからには、富士山がないとそれっぽさが出ないですよね。

ですが、和風の素材集には活火山のマップチップはあるものの、富士山っぽいチップはありません。まあ、この時代は富士山もよく噴火を繰り返していたので、溶岩噴き出る活火山のチップでいいのかもしれませんが……。

そうは言っても雰囲気というものがあるので、富士山のマップチップを自作しました。RPGツクールMVのデフォルト素材にある火山と溶岩火口のチップから、縮小と色替えで作りました。

VX/VX Aceや和素材にも火山・溶岩火口ののマップチップはあるのですが、頂上および裾野が富士山っぽい形をしているのはMVのものだったので、MVのものから改変しました。

サイズがVX/VX Ace仕様なので、今さらどれだけ需要があるか分かりませんが、せっかくなので素材として公開します。下記画像を直接保存して、Tile Eなどに組み込んでご利用ください。

改変素材につき、使用する場合はRPGツクールMVのユーザー登録が必要ですのでご注意ください。その他の素材利用条件などについては、このサイトについての「提供素材について」の項目をご覧ください。

[ 天下御免!からくり屋敷 ] [ 素材 ] 音楽素材紹介『祀神』

2020-05-30 16:18:29

たまには毛色の違う記事を書いてみるテスト。決してネタ数稼ぎではないです。

天下御免!からくり屋敷』では、BGMとして基本的に『ツクールシリーズ素材集・和』に付属の音楽素材のみを使用し、わずかに終盤のイベントで『Samurai Classics 和風音楽素材集』(by (株)ビタースウィートエンタテインメント)のBGM素材を使っています。

天界編まではこれで十分だったのですが、現在制作中の歴史編では涙あり笑いあり怒りありのストーリー展開なため、既存のBGM素材だけでは物足りなく、公式のツクールストアから和風系の音楽素材をいろいろ購入しました。

1曲でも使えるものがあればいいやの精神で、割と手当たり次第に購入していたのですが、そんな中で最後まで購入を迷っていた素材がありました。『祀神 -Matsurigami slave to convention-』(by ayato sound create)という音楽素材集です。

和風ホラー向け音楽素材集という触れ込みで、和風ではあるけどホラー系なのでちょっとイメージが違い、実際に試聴できる曲を聴いてみた限りでは、まったくピンと来ませんでした(※個人の感想です)。試聴対象外の曲で良曲が隠れている可能性はあるものの、その可能性に賭けて買うにはさすがにちょっとお高い……ということで、1年以上も購入をためらっていましたが、先日のゴールデンウィーク中のセールでかなり安くなっていたので、思い切って購入してみました。

結果、大当たり。試聴対象外の曲に使える曲が潜んでいました(※個人の感想です)。ちょうど、悲しい死に別れのシーンでイメージに合う曲がなくて悩んでいたのですが、そこに『12 墓地』のBGMがぴったりフィット。この曲の別アレンジである『13 坊ノ宮の女』も、さらに悲しいシーンで使えそうです。また、『16 美希』およびその別アレンジの『15 美希pf』も、切ないシーンで使えそう。『11 焼き討ち』は戦闘マップのBGMに使えそうですし、『08 土佐七色染め』は静かでかつ緊張感のあるオープニングシーンとかで使えそうなイメージでした(※全て個人の感……以下略)。

音楽素材は、とにかく聴いてみないことには分かりませんからね。聴くのも物理的に時間がかかりますし、グラフィック素材と違って自分でちょっと改変するということもできません。VX用だろうとMV用だろうと、規格を問わず使えるのは良い点ですが、シーンのイメージに合った音楽素材が簡単に検索できるシステムとかないかしら……。

[ 天下御免!からくり屋敷 ] [ 素材 ] 深刻な素材不足

2018-09-04 02:20:41

勢い込んで歴史編の制作に取りかかったはいいものの、危惧していた通り、手持ちのRTPと和素材だけでは、素材が全然足りないことが判明しました。

敵グラは何とか使い回して、キャラグラも小さいから何とかごまかせるとして、問題は顔グラ。もともとバリエーションが少ないのを頑張って使い回していたのですが、同時に登場する人物が一気に増えて、しかも江戸時代じゃないのにチョンマゲだと違和感あるので、メインの人物はともかく、サブの人物の顔グラに困っています。

和風の素材を提供されているサイトは回って、いくつかは使えそうなものを見つけましたが、どうしても若者の人物が中心になるため、中年オッサンの家臣団5〜6名分の顔グラ(…。)、とかいう要望は満たせません。

しかし、「RPGツクールMV」のキャラクター生成機能は、クリーチャー生成器だったVX Aceのものに比べて格段に進化しており、マトモなキャラクターが作れるようで、髪型や襟元の服装も和風で違和感ないパターンがいくつかありました。装身具とかこれ以外のバリエーションは、パーツ素材集を買えばよさそう。

VX系の顔グラとの違いは、サイズが1.5倍なのと、顔の向きが左右逆になっているので、これくらいなら反転と縮小で(私でも)簡単に加工できます。ただ、VX系に比べてMVの顔グラは、全体に占める顔の割合が一回りから二回りほど小さいようで、そのままサイズを縮小しただけでは激しく違和感があり、MV規格の144×144の元画像から、顔を中心に112×112を切り取って、それをVX規格の96×96に縮小してやったら、割と違和感ないものができました。

というわけで、どこに需要があるんだよって感じですが、試作版の顔グラセットを素材として提供します。これはMV標準のパーツだけで作ったので、RPGツクールMVの正規ユーザーならお使いいただけます。素材利用条件などについては、このサイトについての「提供素材について」の項目などをご覧ください。