久々の「小さな大冒険」で使用しているRGSSスクリプトを、素材として提供していくシリーズ、第6弾。
なんのこっちゃって感じですが、宝箱やタンス、タルなどを調べるとアイテムが見つかる、というイベントを簡単に組むためのスクリプト素材です。
宝箱であれば、「イベントの簡単設置」で簡単に設置することはできますが、後から入っているアイテムを別の物に変更する場合、アイテムを増減するイベントコマンドと、「○○を手に入れた!」というメッセージの表示の両方を修正しなければならず、面倒かつミスりやすいです。
そんな面倒なアイテム発見イベントを、簡単に作れるようにするスクリプトです。導入方法は以下の通り。
- 上記スクリプト素材を組み込む。
- アイテム発見のコモンイベントを作る。
- 宝箱やタンスなどをイベントとして設置する。イベント名を入手品のIDとし、アイテム発見のコモンイベントを呼び出します。
以下、詳しく説明します。
アイテム発見コモンイベント
先に、アイテム発見のコモンイベントを作成します。
イベントコマンドの「スクリプト」で、「PANDA_FindItem(n, m)」を呼び出します。(nとmにはそれぞれ変数の番号が入ります)
n番の変数にアイテムの種別(お金=1、アイテム=2、武器=3、防具=4、敵グループ=5)、m番の変数に入手品や敵グループのIDもしくは金額が取得されます。アイテムやお金の増減はスクリプト内で処理していますので、後は効果音などの演出や、入手メッセージを表示すればOKです。ミミックなど、敵モンスターを出現させる場合は、戦闘の処理が必要です。
また、メッセージ内で、「\item[x]」「\weapon[x]」「\armor[x]」「\troop[x]」と記述すると、x番のIDのアイテム、武器、防具、敵グループ名が表示できるようになっています。これを利用すれば、n番の変数に入っているアイテム種別で分岐させつつ、「\item[\V[m]]」(mは上で指定した変数番号)などとすれば、入手時のメッセージを表示させることができます。
イベント設置
コモンイベントを用意したら、実際の宝箱などのオブジェクトをイベントとして設置します。
「ページ1」は、入手前の状態を表しており、アイテム発見コモンイベントの呼び出しにします。「ページ2」は、入手後の状態を表しており、条件を「セルフスイッチAがON」にし、イベントコマンドには何も設定しません(もしくは「もう何もない」のメッセージ表示など)。
そして、イベント名を入手品のIDとします。アイテムの場合は「i + アイテムID」、武器の場合は「w + 武器ID」、防具の場合は「a + 防具ID」とします。例えば、「i1」ならば1番のIDのアイテムが、「w25」ならば25番のIDの武器が手に入ります。また、お金の場合は「g + 金額」とし、モンスターを出現させる場合は「e + 敵グループID」とすればOKです。
入手品を変更したくなったら、イベント名を変更するだけでOKですし、入手時の演出効果やメッセージを変更したくなったら、コモンイベントの方を変更すればOKです。
サンプルミニゲーム
はっきり言って、なんのこっちゃだと思いますので、実際のサンプルプロジェクトを用意しました。
ただのサンプルでは味気ないので、ちょっとしたミニゲームに仕立ててみました。
- 部屋の中を調べて、ダンナの浮気の証拠を探しましょう。
- 浮気の証拠だけでなく、便利アイテムや装備品、ストレス解消に役立つ道具もあります。中には怪物が潜んでいる場所も…。
- 探せるチャンスは10回です。10回調べ終わると、ダンナが帰ってきます。
- それまでに入手したアイテムによって、エンディングが変わります。
- エンディングは全部で10種類。ハッピーエンドを目指してがんばってください!
ダウンロードした「FindItem.exe」をダブルクリックして解凍してください。解凍されたフォルダの中にある「Game.exe」をダブルクリックして起動すると、ゲームがスタートします。「RPGツクールVX」をお持ちの方は、プロジェクトとして開くと、実際にどのようにイベントが組まれているかを確認することができます。ご利用の際の参考にしてください。
プレイするためには、「RPGツクールVX RTP」が必要ですので、お持ちでない場合は別途インストールしてください。
バグ報告、ご質問、ご要望等は、お気軽にコメント欄までどうぞ!