ツクールシリーズの最新版「RPGツクールVX Ace」が発表されましたね。
名前にVXと入っていることからして、全くの新作というわけではなくて、VXの機能拡張版みたいなイメージなのでしょうか。まあ、RGSSができてからは、基本的な機能はほぼ完成されたと言えるわけで、後は標準機能を増やしたり、エディター機能を充実したりといった、機能拡張的なバージョンアップに限られるのでしょう。
まだ詳しい情報は出ていませんが、直販サイトで既に上がっている情報によると、主な新機能は以下の感じの模様。
- オリジナルの歩行グラ、顔グラ作成機能
- スクリプトはRGSS3に進化
- イベントコマンドやオプション設定などの追加と強化
- TPゲージと必殺技システムの実装
公式サイトはまだ準備中のようなので、限定的な内容しか分かりませんが、グラフィック規格等はVXと同等だと推察されます。VXで使っていたグラフィック素材はそのまま使えそう。スクリプトがRGSS3になっていますが、新規のオプション設定やTPゲージの実装などに伴う部分の改変が中心で、基本的な構造はRGSS2とそれほど変わっていないのではないかと思います。ただ、改変箇所が多岐に渡っていると思われるため、スクリプト素材はいろいろ手直しが必要になるでしょう。簡単なものであれば、そのまま使える場合もあるかと思いますが。
イベントコマンドやオプション設定などのベース機能強化は具体的な情報待ちですかね。例として挙がっている「特徴」機能によって、「挑発」や「かばう」などの演出が可能となっていますが、「スキル」とどう違うのか…。個人的には、パラメータを自由に追加できて、実際のパラメータの意味内容はイベントやスクリプトで実装できる、みたいな機能があると便利なのですが。メモ欄で同じことはできますが、エディター上で設定できた方がはるかに楽なので。「特徴」機能がまさにその機能っぽくも感じますが、挑発やかばうなどの演出という例示と結びつかないので、違うのでしょうか。
TPゲージと必殺技システムは…個人的にはいらない気が…。まあ最近のRPGでは実装されていることも多いですが、必殺技があっても使いにくいのですよね。基本的にボス戦しかなくて、1回の戦闘に10ターン以上かかる、みたいなゲームであればともかく。せっかくあるTPゲージなので、何か別のパラメータに流用できればいいのですが。あと、例に挙がっている戦闘画面を見る限り、戦闘背景が設定できるらしいのと、戦闘メッセージは上部に1行表示?されるスタイルの模様。戦闘メッセージはVXの標準スタイルが好きなんですが…。
発売は12月15日ということなので、あと2か月半ですね。次回作の制作にまさに取りかかり始めていたところですが、そういうことなら新しいのが出るまで実装は待って、それまでストーリーを詰めておこうかな…。