RPGツクールVXからVX Aceになった際に追加された基本パラメーターで、魔法力と魔法防御については以前記事にしました。結局、魔法の威力のみを高めるスキルや、敵から受ける魔法の威力を軽減のみできる防具などに活用するため、デフォルト通り魔法力と魔法防御を採用することにしました。
さて今回は、もう一つの追加パラメーターである「運」についてのお話。
運の効果はデフォルトでは、自分と相手の運の差1につき、状態異常にかかる確率が0.1%変わるというものです。100の差があってようやく10%ほど変動するので、実際のゲーム中ではほとんど効果が体感できないのではないでしょうか。
パラメーターの数値の桁数にもよりますが、他のパラメーターの値とのバランスも考えると、自分の作品ではだいたい2桁ぐらいの値をとるのが妥当です。
だとするとやはり0.1%の変動では微妙すぎるので、これを0.5%に増やしてみました。こうすると、運の差が100あると50%変動するので、なかなか効果を感じられるのではないでしょうか。
実際には20前後の差に留まることが多いと思われるので、通常状態で10%程度の変動になり、スキル等で運を倍とかにしてやると、変動が30〜40%になるので、状態異常を多発してくる敵に対しては有効な戦術になり得ます。
しかし、せっかくのパラメーターを状態異常の確率だけに使うのはもったいないので、もう少しいろいろなところに運が影響するようにしたいです。
すぐ思いつくのは回避率や会心率に影響させることですが、回避率や会心率が10%も変動すると大変ですし、かといって変動率が0.01%とかだと全くありがたみがありません。
そこで、分散度の振れ幅に運を影響させてみました。
分散度はダメージ量のばらつきに関係するパラメーターで、分散度が20%であれば算出されたダメージから-20%〜+20%の範囲で最終的なダメージが変動します。
この変動幅を運の差によって動かしてみました。具体的には、運が相手より1高いとマイナス方向の分散度の数字が1%(分散度が20%なら0.2%)減るように、相手より1低いとプラス方向が1%減るようにしました。例えば分散度が20%の場合、運が相手より10高いと分散度が-18%〜+20%の範囲で、50低いと-20%〜+10%の範囲になるようにしました。運が高いほど大きいダメージが出やすい仕組みです。
と、言うと戦略的に使えそうな気がしますが、実際には基本ダメージが50で運の差が10あってようやく1変わるレベルなので、やっぱりほとんど影響ないかも。加えて、そのために運を上げるくらいなら、素直に攻撃力や魔法力を上げた方がいいという。
うーん……。
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