RPGツクールVX時代の基本パラメーターは、物理攻撃に対しては攻撃力と防御力の2つがありますが、魔法攻撃に対しては精神力のみで、この精神力が攻撃力と防御力の両方を兼ねていました。
これがVX Aceで基本パラメーターが拡張され、魔法攻撃に対しても魔法力(魔法攻撃力)と魔法防御の2つに分かれ、それがMV、そして現在のMZにも踏襲されています。
しかし個人的には、VX時代のダメージ計算法に馴染んでいたのもありますが、例えば物理であれば、攻撃力は凄まじいがその代わり無防備とか、装甲はやたら固いが攻撃は大したことない、といった敵キャラが容易に思いつくのに対して、唱えてくる魔法は強いがこちらの魔法攻撃には弱いとか、その逆といった状況があまり思いつかず、わざわざ魔法力と魔法防御に分けずともよいのではないか、と思っていました。
実際、『夫婦戦争MZ(まさに絶体絶命)』では、魔法力が魔法攻撃と魔法防御の両方を兼ねており、魔法防御の代わりに「魅力」というパラメーターを追加しています。
ただ、このゲームでは魅力に意義がありましたが、普通のRPGで魅力のパラメーターを用意しても、あまり使い道がありません。ただでさえ運という、存在意義が微妙なパラメーターもあるのに……。
そう思って、新作RPGでも魔法防御は採用しない予定だったのですが、いろいろスキルや装備品を考えている過程で、例えば魔法攻撃力だけを増幅させるスキルとか、「魔法の盾」みたいな装備品は魔法防御だけが上がる方が自然ではないかとか思い直したので、今は魔法防御を採用する方向で考えています。
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