引き続き自分で使うプラグインをRPGツクールMZ向けに作成していっています。
第3弾は、アイテム発見イベント規格化プラグインです。
これはVXの時に作ったRGSSスクリプトのリメイクで、宝箱やタンス、タルなどを調べるとアイテムが見つかる、というイベントを簡単に組むためのRPGツクールMZ用プラグインです。
私はもう、このプラグイン無しでは宝箱ひとつ満足に設置できない体になってしまいました。
宝箱は「イベントの簡単作成」で簡単に設置できますが、後から中身を別の物に変更したい場合、アイテムを増減するイベントと、「○○を手に入れた!」というメッセージ表示の両方を修正しなければならず、面倒かつミスしやすいです。
そんな面倒なアイテム発見イベントを、簡単に作れるようにするプラグインです。導入方法は以下の通り。
- 上記プラグインを組み込む。
- アイテム発見のコモンイベントを作る。
- 宝箱やタンスなどをイベントとして設置する。イベントの名前を入手品のIDとし、2で作ったアイテム発見のコモンイベントを呼び出します。
以下、詳しく説明します。
プラグインパラメータ
このプラグインには2つのパラメータがあります。
入手品の種別(アイテム、武器、防具など)を表す番号と入手品のIDを、それぞれ格納する変数の番号をパラメータとして設定します。
あと、追加のプラグインとして「文章中にアイテムや敵キャラ等の名前を表示」で紹介した「データベースの名前表示プラグイン(PANDA_ConvertDataName.js)」も、併せて導入すると便利です。
これでプラグインの準備は完了です。
アイテム発見コモンイベント
次に、アイテム発見のコモンイベントを作成します。
最初にセルフスイッチAの状態で分岐し、ONなら既に入手している旨のメッセージを出します。セルフスイッチAがOFFなら未入手なので、入手イベントを実行します。
「プラグインコマンド」で導入した「PANDA_FindItemEvent」の「入手イベント起動(Find Item Event)」を実行します。引数の指定はありません。
プラグインのパラメータで指定した「種別変数番号」の変数に入手品の種別を表す数字(お金=1、アイテム=2、武器=3、防具=4、敵グループ=5)、「アイテム変数番号」の変数に入手品や敵グループのIDもしくは入手金額が取得されます。
アイテムやお金の増減はプラグイン内で処理していますので、後は効果音の演出や入手メッセージの表示などを行えばOKです。ミミックなど敵モンスターを出現させる場合は戦闘の処理が必要です。最後にセルフスイッチAをONにしてやれば、同じ場所から再度入手できてしまうのを避けることができます。
併せて導入した「データベースの名前表示プラグイン(PANDA_ConvertDataName.js)」を使うと、メッセージ内で\item[n]
\weapon[n]
\armor[n]
\troop[n]
と記述することによって、n番のアイテム、武器、防具、敵グループ名が表示できます。
入手品の種別で分岐させつつ、文章の表示で\item[\V[x]]
(xはアイテム変数番号)を使えば、入手時のメッセージを共通化させることができます。
こうしておけば、アイテム入手時の演出やメッセージを後から変更したい場合、ここだけを変えればよいので非常に楽です。デフォルトとはちょっと違う、凝った演出などもやりやすくなるでしょう。
イベント設置
コモンイベントを用意したら、実際の宝箱などのオブジェクトをイベントとして設置します。
実行内容は、先ほどのコモンイベントを呼び出すだけでOKです。
そしてここがポイント。イベントの名前を中身の種別+ID番号とします。
アイテムの場合は「i+アイテムID」、武器の場合は「w+武器ID」、防具の場合は「a+防具ID」とします。例えばi1
ならば1番のIDのアイテムが、w25
ならば25番のIDの武器が手に入ります。また、お金の場合は「g+金額」とし、モンスターを出現させる場合は「e+敵グループID」とすればOKです。
後で中身を変更したくなったら、イベント名を変更するだけでOK。非常に簡単です。
最初はイベントの名前ではなくメモ欄に中身を記述する予定でしたが、いざやってみると、メモ欄だとイベントを開いてみないと記述が分かりません。その点、名前だとMZから登場したイベントリストや右下のステータスバーにも表示されるので、分かりやすかったです。いちいちイベント名を「宝箱」とか「ツボ」とかする人もいないでしょうし……。
サンプルミニゲーム
これだけだと、なんのこっちゃだと思いますので、例によって実際のサンプルプロジェクトを用意しました。
ただのサンプルでは味気ないので、ちょっとしたミニゲームに仕立ててみました。
- 部屋の中を調べて、ダンナの浮気の証拠を探しましょう。
- 宝箱、ツボ、タル、木箱、机、タンス、戸棚、本棚、額縁の裏からベッドの下まで、あらゆるオブジェクトが調べられます。
- 浮気の証拠だけでなく、便利アイテムや装備品、ストレス解消に役立つ道具もあります。中には敵が潜んでいる場所も……。
- 探せるチャンスは10回です。10回調べ終わると、ダンナが帰ってきます。
- それまでに入手したアイテム等によって、エンディングが変わります。
- エンディングは全部で10種類。ハッピーエンドを目指してがんばってください!
RPGツクールVX用に作ったスクリプトのサンプルゲーム『夫婦戦争 ~ Find Item ~』のMZ版リメイクです。
部屋を広げて調べられるオブジェクトを増やしたほか、アイテムや装備品、ストレス解消法(魔法)も増量。敵モンスターは一新しました。
VX版のリリースから9年の月日が経っていますが、照代さんは1歳しか年を取っていないとか何とか……。
ダウンロードした「FindItemMZ.zip」を解凍してください。解凍されたフォルダの中にある「Game - ショートカット」をダブルクリックすると、ゲームが始まります。
RPGツクールMZをお持ちの方は、「GameData」フォルダー内の「game.rmmzproject」をプロジェクトとして開くと、実際にどのようにイベントが組まれているかを確認することができます。ご利用の際の参考にしてください。
RPGツクールMZをお持ちでない方も、単純にミニゲームとして遊んでいただけます。
バグ報告、ご質問、ご要望等は、お気軽にコメント欄までどうぞ!
コメント