アクターがピンチになった時の文字色の変化を2段階に分けるプラグインと、残りHPが減ってピンチになった敵キャラの名前の文字色を変えるプラグインを、それぞれ公開しました。
- ピンチ状態の文字色2段階化プラグイン(PANDA_CrisisColorTo2Levels.js)
- 敵キャラ名の文字色にピンチ状態を反映プラグイン(PANDA_CrisisColorForEnemy.js)
文字色の指定の仕様がMVとMZで異なるため、両プラグインはRPGツクールMZのみの対応です。
少しの修正でMV対応版を作成することはできますが、テストや管理が煩わしいのでMZ版のみ公開します。改造はご自由にどうぞ。
2つのプラグインを併用すれば敵キャラ名の文字色も2段階にすることができますし、どちらか片方だけでいい場合は片方だけ導入することも可能です。
ピンチ状態の文字色を2段階に分ける
標準のRPGツクールでは、残りのHPが最大HPの25%を下回るとアクター名等の文字色が黄色になって、そのキャラクターがピンチであることが視覚的に分かるようになっています。
この仕組みは初代ドラクエから存在しており、RPGではごく当たり前のシステムです。
最近の作品ではこれをさらに拡張して、より体力が減って危険な状態の時はオレンジや赤など、より緊急性の高い色で警告されるようになっています。
これは非常に分かりやすい仕組みなので、自作品にも採用すべく、プラグインを作成しました。
このプラグインを導入すると、ピンチ状態が1段階目の危機(Crisis)と2段階目の瀕死(Fatal)とに分けることが可能です。
ピンチ状態の各段階の残りHPの割合と、その時の文字色は、プラグインパラメータで指定します。
デフォルトでは、1段階目の危機は残りHPが最大HPの25%未満で黄色、2段階目の瀕死は10%未満で朱色としていますが、%や色は任意のものが指定可能です。
また応用的な使い方としては、ツクール標準ではHPが25%未満で黄色固定なところ、このプラグインを使えば%と色を変更できます。1段階目と2段階目の%と色を同じにすれば、2段階に分けることなく、HPの割合と色を変更が可能です。
敵キャラ名の文字色にピンチ状態を反映する
標準のRPGツクールでは、敵キャラの残りHPを直接知る手段はありません。
個人的には敵キャラのパラメータが開示されるのはあまり好きではなく、何回か戦っている中で相手のだいたいのHPを推測し、効率の良いダメージの与え方を考えて実践する、というのがRPGの戦闘の楽しさの一つであると考えます。
ただ、雑魚敵ならばそれでいいのですが、ボス敵の場合は基本1回しか戦いませんし、ほんの数ターンで倒せるということもないため、相手の体力がまだ全然削れていないのか、それともあと少しで倒せるのかは分かりません。
リアルで考えると、相手の負傷具合や息の上がり方などから、まだ余裕があるのか、それともかなり体力を消耗しているのかを読み取ることは可能で、その代替表現として、敵の瀕死度に応じて文字色を変える程度の仕組みは、用意してもいいのではと思いました。
このプラグインを導入すると、敵キャラの選択ウィンドウにおいて、味方と同様にピンチ状態の相手は敵キャラ名の色が変わります。
前述のプラグインと併用すれば、敵キャラ名もピンチ度のレベルに応じて、2段階の色で表示することが可能です。
戦闘システムは様々なプラグインでカスタマイズされているケースも多いので、正常に動作しない場合もあるかと思います。最低限の作りにしたので、競合でエラーが起こることはそれほどないと思いますが、色の変化が反映されないといった現象は起こり得ます。改造等はご自由にどうぞ。
質問やアドバイスなどはコメント欄まで、お気軽にお願いします。素材利用条件などについては、このサイトについての「提供素材について」の項目などをご覧ください。