RPGツクールMZの最新バージョンとなるVersion 1.8.0がリリースされました。
開発部からのリリースノートを見る限り、ピクチャの設定でX,Y座標を表示したり、方向キーで移動させたりできるなど、いくつか便利機能が加わったようです。
が、その中に1つ、既存のプロジェクトに大きな影響を及ぼしそうな機能が。
決定キーを押している間のイベントの倍速処理の実行中に、メッセージのウェイトを無効化するように改善しました。
イベントの実行中、決定キーを押しっぱなしにしている間は、イベントの処理速度が倍速になるという機能があります。
キャラの動きやメッセージの表示速度など全て倍速になるので、テストプレイ時や簡易的なイベントスキップ機能として役に立つ機能ではあったのですが、「文章の表示」の制御文字で1秒ウェイトの\|
と1/4秒ウェイトの\.
については倍速処理されないため、メッセージ中にこれらのウェイトを多用していると、結局そこで待たされるという現象が発生していました。
メッセージ中のウェイトの多用は、プレイヤーをイライラさせる制作者がやりがちな失敗例としてよく言われるため、そのウェイトが倍速処理でスキップできるようになったのは好ましいことである反面、既存のプロジェクトでメッセージ中のウェイトを用いて、イベントの動きの制御を行っているようなケースでは、タイミングがずれてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
というわけで暫定的に、メッセージのウェイトを無効化する機能を無効化(ややこしい)するプラグインを作成しました。
※ 2024-09-20追記
Version 1.8.1でウェイトスキップの有無を切り替えられるオプションが追加され、基本的に本プラグインの役目は終わりましたが、スイッチでON/OFFを切り替えられるという拡張機能は引き続き利用可能です。
このプラグインを導入すれば、決定キー押しっぱなしでイベントの倍速処理をしている最中も、メッセージ中の制御文字によるウェイトは有効のままになります。
※ 2024-01-17追記:スイッチでON/OFFの切替機能を実装しました。
そもそもウェイトの多用は好ましくなく、通常はスキップできて然るべきと考えます。ただし、イベントの動きと合わせている場合や、クレジット表示などスキップされては困る場面でも、強制的にスキップされてしまうのが問題です。
そこで、指定したスイッチがONの場合だけ、決定キー押しっぱなしによる倍速処理中でも、メッセージ中のウェイトが有効になります。
スイッチを指定していなかったり、スイッチがOFFの場合は、倍速処理中はメッセージ中のウェイトが無効になります。
スキップされると困るシーンの直前でスイッチをONにし、シーン終了後にスイッチをOFFにして、普段はメッセージ中のウェイトもスキップできるようにしておくのが良いでしょう。それ以前に、あまりメッセージ中のウェイトを多用すべきでない、というのは前提です。
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コメント
こんにちは。もし、RPG Maker MZで、「F5キー」を作動させるとゲームがRefreshになるのですが、
このRefresh機能はスクリプトとして動作できないのですか?
F5の機能はスクリプトの外側で行われる機能なので、全く同じことは起こせないと思いますね。
ただ、結果としてはタイトル画面に戻るだけなので、それはイベントコマンドでもできますね。